合同会社と株式会社どっちがいいの

この質問はよくされる質問のひとつです。結論から言うと、最初に作る会社は株式会社のほうがいいかなあと思いますが、まだ何とも言えません。少なくとも株式会社という名称のほうがブランド力はあるかと思います。手数料なんかは株式会社だと定款認証手続きが必要になり、20万円はかかりますが、合同会社は6万円で済みますので、かなり違いますね。でも、会社は一生にそうそう作るものではありません。大きく飛躍する組織を目指すのであれば株式会社にしておきましょう。

組織運営上に大きな違いはありません。会社法の成立に伴い、株式会社の組織運営もかなり柔軟になっていますので、この点はあまり意識する必要はないかと思います。

それぞれの会社の設立の目的や趣旨があると思いますので、よく吟味してください。後になって、やっぱり株式に変更したいとか思ったら、変更登記の手数料が結構かかりますし、何より手続きがややこしい。官報報告、債権者への通知などやっかいな手続きが待っています。もちろん、行政書士や司法書士への手数料もかかります。また、税務関係の書類の出し直しもありますので、税理士さんへの報酬も発生することになります。

法律上の大きな違いは決算公告でしょうか。株式会社は現在でも決算公告が義務つけられています。あまり意識はしないかもしれませんが、株式会社の定款には必ず決算公告の方法が示されています。つまり決算が終わると自社のホームページや官報で会社の業績を報告しないといけないわけです。合同会社にはこのような義務はありません。これに違反すると100万円以下の罰金です。

とはいえ、決算公告をしている会社の方が珍しいのではないかと思いますが・・・