会社の銀行口座の作成について

会社設立後、まずしなければならない手続きに銀行口座の作成があります。最近では銀行口座の不正利用などの横行もあり、どこの銀行も、即日作成というわけにはいかず、印鑑証明、謄本などを持参し、1週間ほどの審査時間を要するのが一般的です。特にバーチャルオフィスを利用した場合、最悪の場合、口座の作成を拒否されるケースもあるようです。どうしてもどこそこの銀行で口座を作成したいという希望がある場合は、そこのバーチャルオフィスで口座開設の実績があるか否かを事前に確認をしておきましょう。

さて、無事に銀行口座の作成が終わった後は、売上や経費の振込支払いに利用していくわけですが、我々のような会計事務所業務を行うにあたって、非常に困るのが、振込先の記載がない銀行の通帳です。多くの銀行では通帳の記帳を行うと振込先や入金先の記入が通帳にされますが、稀に入金や振込といった文字だけでどこからのものなのか一切記載されない銀行があります。地方銀行や信用金庫などに見られますが、銀行システムが対応していないことが原因と聞いています。この場合は、社長様に逐一確認を行うことになるわけですが、この作業が意外に面倒です。特に少額な振込の場合、振り込んだ記憶すらなく、一体何のための経費なのか、もしくは経費として処理すべきものなのかすら不明なケースというのが多々生じえます。

会社設立後の会計業務まで含めて、銀行を選ぶのであれば、なるべく、振込先の記入がされる銀行を選択することをお勧めいたします。