リクルートポイントの会計処理

毎月、新規の会社設立案件が入ってきますが、女性の方の起業、会社設立も年々増えてきている気がします。女性の場合はサロンやエステといった美容に関する業務を行われることが多いのですが、そこで必ずといってよいほど必要になるのが、リクルート社のホットペッパービューティーです。

CM等でも宣伝しているだけあって、お店の広告効果は抜群にあります。もちろん手数料も高いのですが・・・。

ホットペッパーからお客様が予約を入れると、数%のポイントがたまる仕組みになっています。

例えば10000円のネイルサロンを申し込むと200円のポイントがお客様に溜まるという仕組みになっています。溜まったポイントは次回、再度ホットペッパーからエステに予約を入れる際に使用することができ、10000円のエステを9800円で受けることができます。

お客様からすれば使えば使うほどポイントが溜まって次回のエステが安くなるので何も問題はありませんが、会社側からすれば、本来10000円もらえるものが、お客様がポイントを使うことによって200円安くサービスを提供しなければなりません。

「ホットペッパーでポイントを使って予約するとサロン側は嫌がります」といった記事を書かれているのを見かけたことがありますが、それは嘘です。 

後日、ポイント分の入金がリクルート社からあります。

では会計処理はどうなるのかということですが、まず、ポイントを使用したお客様が代金を支払ったときに次のように仕訳を行います。

借)現金 9800円  貸)売上10000円

  売掛金 200円

次にポイント分の入金がリクルート社からあった時に次のように処理します。

借)普通預金 200円 貸)売掛金

 

これが正しい処理になると思いますが、いちいちポイント分の売掛金を計上することは手間ばかりかかって効率的ではありません。したがって、簡易的に次のように処理を行うことになるかと思います。

 

お客様が代金を支払ったとき

借)現金 9800円 貸)売上9800円

リクルート社からポイント入金があった時

借)普通預金 200円 貸)売上200円

 

この場合、期末にポイント分の売上の計上漏れは発生しますので決算整理仕訳で期末までのポイント入金分を集計して次のように処理を行います。

借)売掛金 200円 貸)売上 200円