青年会議所について

最近、ニュースで青年会議所という言葉をよく見かけます。

ざっと、思いつくままに書けば、森友学園の弁護士さん、橋本健神戸市議会議員、そして松山政司衆議院議員と早々たるメンバーがOBのようですが、全て良くないニュースばかりです。

そもそも、青年会議所とは何ぞやということですが、簡単に言えば、青年実業家の集まりです。このサイトを御覧の方の中にも、起業や会社設立のタイミングで、人脈作りのために加入を検討されたり、メンバーの方からお誘いを受けたりされた方もいらっしゃるのではないかと思います。

私も独立のタイミングで誘いを受け、軽い気持ちでメンバーになった一人です。と言っても、結局、たいした活動を行うこともなく卒業してしまいましたが。

中にはどんな団体なのか気になっている方もいらっしゃると思います。特に起業される方は最初のうちは人脈作りのために、様々なイベントに顔を出されていることでしょう。その中で青年会議所というのは一度は耳にされるかと思います。

似たような団体やサークルというのはいくつかあります。私も大概のものには誘われ、開業当初一度は顔を出したことがあります。大阪府中小企業家友会やBNIなどは有名ですが、それぞれカラーが全く違います。私の印象では同友会は個人事業者や小規模で営んでいる会社経営者の方の参加が多いように思いました。目的も自助努力でどうしたら経営がうまくいくのかを真剣に討論されていたのを鮮明に覚えています。一方でBNIは相互扶助の精神と言いますか、メンバー間で仕事を紹介しあうことを目的とされているようで、参加にはそれなりの覚悟が必要です。何より早朝からのミーティングはきつい。

両方とも一度しか参加したことはないのでこれくらいのことしか分かりませんが、どちらも団体も自分たちのビジネスの向上を目的にしているという点では共通していると思います。

一方で、私が入会しました青年会議所はというと、基本的にボランティア団体です。会合でも仕事の話が出ることはありません。会議はボランティアの打ち合わせですから当然です。決まりがあるわけではないのでしょうが、メンバー間で営業を行っている様子はあまり見たことがありません。もちろん、お互いの仕事は知っていますので、飲みながら相談に乗ったり、そのまま仕事になったりということは少なからずありますが、ガツガツ営業をしているメンバーというのは知りません。そういう意味では、比較的大きな会社の方や軌道に乗った会社を経営されている方が多かったように思います。ただ、人脈を作るという意味では青年会議所に勝る団体は存在しないでしょう。

前述のように早々たるメンバーが所属しているのも事実です。その他、麻生太郎氏、小泉純一郎氏、菅直人氏など歴代の総理大臣もOBだったようです。現役メンバーにも政治家は少なくありません。

私の地元選出の衆議院議員の小林史明は現役の福山青年会議所のメンバーのようです。

一方、難点を挙げれば、会社を設立したばかりの経営者がハマりすぎると、仕事どころではなくなります。ほとんど毎日、打ち合わせと飲み会となってしまいます。ほんとか嘘かはわかりませんが、JCにはまって会社が潰れたという話は何度か聞きました。

それでもそこまでやれば必ず見返りがあるのも青年会議所の奥深さのようです。