助成金ビジネス

最近、当事務所にも助成金ビジネスに関するDMや営業電話がよくかかってきます。主に社会保険労務士の方の業務になろうかと思いますが、業界的には「助成金バブル」なる言葉もチラホラ聞きますので、相当需要があるのでしょう。

もちろん、助成金は要件を満たせばもらえるお金なので、貰えるなら誰しもが貰いたいでしょう。

この種の助成金の多くはキャリアアップ助成金に関するもので、人材確保、人材育成の両面からきちんと活用をすれば、大きな効果を発揮できると思います。特に会社設立間もない、起業したての会社にとっては、助成金の活用はぜひ検討したいところでしょう。

一方で、助成金の不正受給というのも後を絶ちません。人材を確保するために助成金を活用するのではなく、助成金をもらうために人材を確保するというケースはかなり多いと思われます。

よくあるケースは、キャリアアップ助成金の中でも人材育成コースを活用したもので、これは従業員のキャリアアップの為に、各種の職業訓練を施すものですが、少なからず、書面上だけで実施したことになっているのではないでしょうか。以前、新聞で読んだケースでは従業員が職業訓練などやってなかったと告発して、バレたそうです。バレたという表現もおかしいですが、バレにくい理由というのがあるため、未だに流行しているのでしょう。

くれぐれも不正受給には手を染めないようにしましょう。バレれば、助成金の返還は当然ですが、社名の公表、最悪の場合は刑事告訴されます。

社名の公表による影響は計り知れないものがあります。